スタンドアロンJSの作成可否とライセンス挙動
VisualCustomize で設定したルールは、kintoneプラグインとして実行する以外に、スタンドアロンJS としてアプリのJSカスタマイズに登録することもできます。プラグイン本体をインストールせずに動作するので、配布や別環境への展開がしやすくなります。
ただし、プランによって作成可否やライセンス制限が異なるため、運用前に挙動を理解しておく必要があります。
プラン別の作成可否
Section titled “プラン別の作成可否”| プラン | スタンドアロンJS作成 | ライセンス制御方式 |
|---|---|---|
| Free | ❌ 不可 | — |
| Standard | ✅ 可 | ドメインロック(生成元ドメインでのみ実行可能) |
| Vendor | ✅ 可 | ドメインロックなし。AuthTide設定の有無で認証方法が変わる |
設定画面のFABメニュー「JS追加」ボタンは Free プランでは無効化され、説明文に「Standard プラン以上で利用可能」と表示されます。
Standard プラン: ドメインロックの仕組み
Section titled “Standard プラン: ドメインロックの仕組み”Standard プランで生成されたスタンドアロンJSには、2段階のドメインロックが自動的に組み込まれます。
1段目: クライアントサイドチェック
Section titled “1段目: クライアントサイドチェック”JS実行時に kintone.getDomain() で実行環境のドメインを取得し、生成時に埋め込まれた契約ドメインと比較します。一致しなければ即座にエラーダイアログを表示し、ルール実行を中断します。
2段目: サーバーサイドチェック
Section titled “2段目: サーバーサイドチェック”クライアントチェック通過後、kintone.getDomain() の結果と PLUGIN_ID を VC認証サーバー(マミークラウド)に送信して検証します。これにより、JSファイル内のドメイン文字列を改ざんしても突破できません。
Standard で生成したスタンドアロンJS実行時: ┌─────────────────────────────────────┐ │ 1. kintone.getDomain() で実行ドメイン取得 │ │ 2. 埋め込みドメインと比較 │ │ 一致 → 次へ / 不一致 → エラー │ │ 3. /auth API へドメイン+PLUGIN_ID送信 │ │ OK → ルール実行 / NG → エラー │ └─────────────────────────────────────┘ドメインロックに引っかかると、以下のメッセージが表示されます:
ライセンスエラー このJSは ◯◯◯.cybozu.com 専用です。 Vendor プランではドメイン制限なしで利用できます。
Vendor プラン: ドメインロックなしの理由
Section titled “Vendor プラン: ドメインロックなしの理由”Vendor プランは「VisualCustomize で構築したカスタマイズを顧客に配布する」ことを前提にしているため、ドメインロックは付与されません。代わりに、AuthTide 設定によって2種類のライセンス制御方式を選択できます(詳細は次のTIPSを参照)。
別スペース・別アプリへの複製
Section titled “別スペース・別アプリへの複製”スタンドアロンJSは kintone のアプリ単位の「JSカスタマイズ」として登録されているため、アプリの複製 機能でJSもコピーされます。複製先での動作可否は以下のとおりです。
同じkintone環境内で複製した場合(同じドメイン)
Section titled “同じkintone環境内で複製した場合(同じドメイン)”| プラン | 複製後の動作 |
|---|---|
| Standard | ✅ 動作する。ドメインロックは「ドメイン」のみ確認するため、アプリIDが変わっても問題なし |
| Vendor | ✅ 動作する。ドメインロックなし |
別の kintone 環境にエクスポート/インポートした場合(別ドメイン)
Section titled “別の kintone 環境にエクスポート/インポートした場合(別ドメイン)”| プラン | 複製後の動作 |
|---|---|
| Standard | ❌ 動作しない。クライアント+サーバーの2段ドメインロックで弾かれる |
| Vendor + AuthTide未設定 | ✅ 動作する。VC契約ドメインで認証成功し、サーバー側で配布先ドメインが記録される |
| Vendor + AuthTide設定あり | ベンダー自社AuthTideサーバーの設定次第 |
つまり、「自社内で使い回したい」なら Standard で十分、「他社に配布したい」なら Vendor が必要です。